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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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こんにちは!今回は知覚過敏の治療法と予防法についてお話しします!!

☆治療法
(1)再石灰化を促す
知覚過敏症は、軽度なものでは時間がたつと自然に消失することもよくあります。
これは象牙質の露出部において、唾液や歯みがき剤からの「再石灰化成分」によって、象牙質のすきまが封鎖されてくるためと考えられます。
知覚過敏の改善にも歯みがきはとても重要なんですよ!

(2)歯の神経の興奮を抑える
知覚過敏は歯の神経が刺激を受けて、痛いという信号を中枢に送ることで私達は痛いと感じます。
この神経の信号を送らせないようにする、つまり神経を興奮させないという治療法もあります。
歯みがき剤に「硝酸カリウム」という成分を含ませて、この歯みがき剤を継続して使うことで、知覚過敏の改善効果があることが証明されています。

(3)象牙質の露出部分の中の隙間をふさぐ
露出した象牙質の中の隙間を、歯と同じような成分のものや、その他いろいろな物でふさぐことで、歯の神経への刺激の伝達が遮断されて、知覚過敏をなくすことができます。
科医院で塗布する方法の他、歯みがき剤でも結晶の形成を促進する成分を含むものがあります。

(4)象牙質の露出部分を覆う
知覚過敏のある象牙質表面を被膜で覆うことで知覚過敏をなくすことも可能です。この方法にも即効性があります。

(5)神経を取り除く
痛みが比較的長く続くような場合や、その痛みが非常に激しい場合には、歯の神経に炎症などの変化が起きていることも疑われます。
できれば歯の神経は温存すべきですが、生活に支障が出るようであれば、歯の神経を取り除く治療をすることもあります。

☆予防法
知覚過敏の確実な予防法はありません。
歯の根部の象牙質の露出を防ぐには歯周病の予防に努めることと、歯肉の退縮が進みやすいような間違った歯みがきをしないことです。
知覚過敏と同じような症状、冷たい水で歯がしみるといった症状は、むし歯がある程度進行した場合にもみられます。
また歯にひびが入っている時にも、同じような症状がみられることがあります。
このような症状のあるむし歯の場合には、早く治療をする必要があります。
また、ひびが入っている場合も早く対応することが大切ですが、その歯を残して使うことが難しい場合もあります。
自分では知覚過敏であるのか、むし歯などによる痛みであるのかは分かりにくいですから、早めに歯科医院で受診することをおすすめします!!!!