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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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みなさんこんにちは(*´∇`*)
今日はみなさんが知ってるようで知らない入れ歯洗浄剤についてです!!

入れ歯洗浄剤を使用していない方の68%が、「普通の歯磨き剤で十分」とお答えになっているそうです。
しかし、それは大きな間違いです。
普通の歯磨き剤には、研磨剤が含まれています。
歯磨き粉で磨くと入れ歯に傷がつきますので、菌がつきやすくなります。

菌の温床となった入れ歯を使用すると、誤嚥性肺炎の原因(カンジダ菌の増殖)や臭いのもとになりますので、歯磨き粉を用いて、入れ歯を洗浄するのは控えることをおすすめいたします。

入れ歯洗浄は、入れ歯に付着する菌が臭いや菌の温床にならないように、行う作業になりますので、1日に1度は行うようにしましょう。
入れ歯を洗浄をすることは、虫歯予防や歯周病の予防にも繋がります。
えっ?と思われる方も多いと思いますが、入れ歯に付着した菌は、虫歯菌や歯周病菌の増殖にもつながりますので、菌がついた状態の入れ歯を使用することで、虫歯が増えたり、歯周病がひどくなったりします。

そのために、入れ歯洗浄剤を毎日使用して、清潔に保つことは必須です。

様々な製品がある入れ歯洗浄剤
入れ歯洗浄剤でも、様々なメーカーより、様々な製品が発売されています。
どれを選択するか迷ってしまうでしょう。
そこで、今回は、入れ歯洗浄剤の選択の仕方をご説明いたします。

入れ歯洗浄剤には、5つの作用があります。

殺菌
消臭
洗浄
カンジダ菌溶解
除石
入れ歯にも歯石と同じような黄色い物質が、付着します。

これは、ご自分でとることができませんので、歯科医院でとってもらいましょう。
そのままにしておくと、虫歯菌や歯周病菌の温床となりますので、注意しましょう。

入れ歯洗浄剤の成分
入れ歯洗浄剤に含まれる4つの成分をご紹介します。
酵素
タンパク質を分解してくれますので、入れ歯に付着した食べかすを分解してくれます。汚れや殺菌作用の効果は薄いです。

過酸化物
基本的には、発砲作用により汚れを落とす活性酸素で、汚れを分解します。

次亜塩素酸
漂白効果が強く、アルカリ性なので、細菌の殺菌効果が強いです。入れ歯の表面に付着した細菌を、きれいに殺菌してくれます。
アルカリ性は、タバコや着色の除去効果に優れていますが、金属の変色をおこす場合があります。

生薬
臭いをおさえ、除菌を行ってくれる作用があります。安全性としては、一番高いです。汚れ除去効果は、ありません。

さらに、入れ歯洗浄剤に含まれる成分をより詳しくご紹介いたします。
重炭酸ナトリウム・クエン酸(発泡剤)
過硫酸カリウム・過炭酸ナトリウム(漂白剤)
過硫酸塩、過ホウ酸塩(酸素系漂白剤、除菌作用)
モノ過硫酸水素カリウム,過ホウ酸ナトリウム(漂白剤)
メタリン酸ナトリウム・メタケイ酸ナトリウム・ピロリン酸カリウム(歯石防止剤)
ラウリル硫酸酢酸ナトリウム(界面活性剤)
TAED(漂白活性化剤)
亜硝酸ナトリウム(酵素、防錆剤、脱臭、汚れ分解、着色除去)
カテキン,リン酸カルシウム銀(抗菌剤)