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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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皆さんこんにちは(*´∇`*)

「歯磨きするタイミングって、いつがベストなんだろう?」と思ったことはありませんか?朝の歯磨きは起きてすぐがいいのか、朝ごはんの後がいいのかなど、考え始めたらキリがないですね。

「結局、その都度磨いているけど、本当に歯磨きのタイミングとして適切なの?」ともやもやしている方もいるでしょう。

食後30分は歯磨きを控えるべき?
◯食べた直後に歯磨きしよう

「食後30分は歯磨きを控えよう」という話を聞いたことはありませんか?その理由は、食後の口内環境にあります。口の中にいる細菌が、食べ物に含まれる糖をエサにして、口内環境を酸性にします。
酸性の環境では硬いエナメル質が溶け、歯がいつもより柔らかく傷つきやすい状況になってしまいます。口内環境が酸性からアルカリ性に戻ると、再石灰化が始まり、溶けた歯を修復します。
食後約30分の間は酸性が強く、「いつもより傷つきやすいから、歯磨きは控えよう」と言われっているようです。しかし、本当は1分でも酸性の時間を減らすために、細菌の餌となる糖を除去することのほうが大切なのです。
ですので、口内がもっとも酸性に傾く、食後10分以内に歯磨きするのが、ベストなタイミングといえるでしょう。

◯おやつの後はうがいだけでもしよう
10時のおやつに3時のおやつ、子供はこまめに栄養を摂取する必要があり、おやつタイムは欠かせません。しかし、ご飯やおやつのたびに歯磨きするのは大変ですし、磨き過ぎると傷つきやすくなることもあります。とはいえ、ケアをしないと虫歯の原因になってしまいます。
そんな時は、口をゆすいだり、お茶を飲んでお口の中を清潔にして、アルカリ性に戻りやすくしておきましょう。甘みが入っているものではなく、水や麦茶・緑茶がおすすめです。

◯酸蝕症の方は食後1時間ほど間を空ける
酸性の飲食物や胃酸などで歯のエナメル質が薄くなっている、酸蝕症(さんしょくしょう)の方は、食後すぐ歯磨きをしてはいけません。通常よりもエナメル質がもろく傷つけてしまう可能性が高いため、食後一時間ほど待って、再石灰化が始まった頃に歯を磨き始めましょう。
この場合でも、食後に口をゆすいだり、お茶を飲むなどして、少しでも酸化時間を減らすことをおすすめします。

◯迷いがちな朝の歯磨きのタイミングは?
朝の歯磨きは、起きた直後にするという方と、朝食後にするという方に分かれます。朝2回磨くのは大変ですし、磨きすぎになってしまうため、1回はうがい、もう1回は歯磨きという具合に分けましょう。
ベストなのは起きた直後にうがいし、朝食後に歯磨きという流れです。起き抜けの口内は、就寝中に繁殖した細菌がネバついていて気持ち悪いものです。ですので、起き抜けに口をゆすいで洗い流すことで、すっきりとした気分で朝食を食べられます。
その後、朝食をすませて歯磨きをすれば、食べかすが口内に残ることもないため、虫歯や口臭予防にも最適です。