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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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歯みがきをさぼったときに歯の表面がネバネバします。
それはむし歯の最も重要な原因である歯垢の形成によるものです。歯垢は、「プラーク」や「バイオフィルム」と呼ばれることもあります。その正体はむし歯菌や歯周病菌の塊で、1gの歯垢の中には約1000億個以上の菌がいるといわれています。

歯垢の約75%が菌、そして約20%は菌が作り出した粘着物質(グルカンやフルクタンという多糖類)で、これが歯表面のネバネバの原因となります。この粘着物質は菌にとってとても重要で、外界からの影響を受けなくするバリアーの役目をします。

このバリアーができてしまうからこそ、唾液が浸入できなくなり、菌の作った酸が歯垢の中に溜まり、歯の表面のエナメル質を溶かし、むし歯が発生することがあります。歯垢を除去することは、むし歯予防の絶対条件なのです。
また、歯垢の中に含まれている一部の菌種が、心臓や脳などの疾病の起きた病変部に発見されています。歯垢は、お口の中だけの問題でないことが近年わかってきています。

つぎは全身とのかかわりについてお話ししていきます。