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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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ニュースレター Vol.12 今週の特集

こんにちは!!

5月に突入し、だいぶあたたかく過ごせる日が多くなりました。
この時期はとても過ごしやすくて快適ですよね。
今年の春は、少し風が強く吹いている日が多いように感じます。

そして桜島の灰も活発になってきたようです。毎年の恒例ですね。(^▽^)ノ
鹿児島人としてうまく付き合えるよう今年も頑張っていきましょう!!

大型連休もありますが、みなさんはどう過ごされたでしょうか??
また、いろいろなお話を聞かせて頂けると嬉しいです。

では、今回も宜しくお願いします。

お口の疑問 ~歯周病ってなに?~

歯を支える骨が、細菌によって溶かされてしまう病気です。

痛みの出るむし歯と違って、歯周病は深く静かに進行することから
「silent disease」ともよばれ、気づいたときには手遅れになっていることが多い病気です。

もう少し早くお手当をすれば、歯は残ったのにと言われて抜歯される場合もあります。
歯周病は痛みを伴わないので、うっかり見逃してしまう場合が多いのです。

初期の歯周病

みなさんは、ハブラシを強くしていると出血したことや、リンゴをかじった時に、血液がリンゴについていたことはないでしょうか。
この症状が歯周病の初期のものにあたります。

初期の歯周病は、炎症が歯茎の限定されていることが多いです。
症状としては歯茎が腫れて出血することです。

この程度ですと、汚れ(プラーク)を取ると歯肉は元通りに回復してくる場合が多いです。
歯石が沈着しているときは、歯科医院で歯石を除去して歯面、根面をキレイにしましょう。

中程度の歯周病

初期に歯茎からの出血や腫れを放置しておくと、歯と歯茎の間に 袋状のポケットができて、その中に細菌が溜まり、残骸が膿となって外に出てきます。口臭の原因になったり、口の中が粘ついたり、歯と歯の間に物が詰まるようになってきます。
一部では歯がしみたり、歯茎が痩せて歯の根が表に出てくるので、歯が長く見えたりもします。

このような症状になると、歯垢を完全に除去するという自身の努力(ブラッシング)も大切ですが、 歯茎に影響を与えている歯石や歯の汚れ、ポケット内の歯周病原菌を取り除くという歯科医師や歯科衛生士による処置が必要となります。

歯の汚れがセメント質の中まで及んでいるときは、 セメント質に細菌の内毒素(LPS)が付着して歯茎に影響を与えています。その場合は、歯茎を開けて内部がよくみえるようにして手術
(フラップ手術)をする必要があります。

重度の歯周病

重度になると時折歯茎が腫れたり、歯が動いて噛めなくなったりと、自覚症状が出てきます。 しかし、常時痛みが伴うわけではないので、気にはしながらも、歯科への受診を1日延ばしにしている人が多いようです。

歯周病が重度に進行すると、骨が溶けてあごを支えている骨が薄くなります。歯が抜けたときに入れ歯が合いにくくなることや、インプラントを行う場合に骨を作る作業が増える可能性もあります。

歯周病は成人病ともいわれ、35歳以上の80%の人が歯周病にかかっているといわれています。歯周病を進行させないためにも、また歯周病に打ち勝つためにも歯科への受診と予防に気をつけていきましょう!!!

参考:お口の健康ア・ラ・カルト/鴨井久一著
歯周病からお口を守る予防歯科/http://www.8020.ne.jp/

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