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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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ニュースレター Vol.75 今週の特集

こんにちは。7月は夏休み真っただ中の時期ですね。お休みを満喫されている方もおおいのではないでしょうか(^^)猛暑の日が続きますので、体調管理に充分お気を付け下さいね!!今月もどうぞ宜しくお願い致します(*^-^*)

「8020運動」の推進活動について

最近は、「80歳まで20本の歯を残しましょう」という意味で、「8020運動」という言葉を聞くようになりました。
20本という数には、理由があります。年齢を重ねても、自分の歯で食事ができ、豊かに生活するためには20本の歯が必要と言われているからです。
さらに80歳の時点で20本の歯があることで、よく噛めるようになり、全身の栄養状態も良くなりますし、噛むことは脳の活性化にも繋がります。そのため、認知症のリスクの軽減という考えからも健康の増進・維持できるように診療所などでも推進することもあります。

上記のように、「8020運動」を推進する活動が多くなってきていますが、もし、8020運動を達成できなかったとしても、きちんと噛めるようにしてあげることが大切です。
義歯やブリッジ、インプラントなどを入れて口の中の状態を良好に保ち、噛める状態にすることで、ご自身の歯が20本あるのと同じ程度の効果を得ることができます
皆さんもすぐに実行し、「8020運動」の達成者の仲間に入って下さいね(^^)

たばこの影響

たばこの規制法をニュースで見かけることも多くなりました。今回は、たばこが口や歯に与える影響についてご紹介させて頂きます。

◆たばこの影響を受けやすい場所は?

タバコを吸う場所は口ですので、一番たばこの影響を受けやすい場所になることが分かると思います。口腔内に一番、影響が現れやすいため、変化にいち早く気付くことも大切です。

◆初期の影響

タバコの吸い始めや、たばこの煙を吸いやすい環境にいると歯肉の着色が認められるケースが多くあります。ニコチン・タールなどの有害物質から歯肉を守るためにメラニン色素がつくられ、歯肉は黒ずみ、はれて厚くなり固くなることがあります。
とくに年齢が若い方は影響を受けやすく、山形県の小・中学生を対象とした研究では、子どもに歯肉着色がある場合、両親の喫煙率は7割を超えているというデータもあります。
また成人においても配偶者が喫煙者の場合、歯肉が着色している割合は、配偶者が非喫煙者の家庭と比較して3.7倍という報告があります。もちろん、喫煙者本人の歯肉も着色していきます。この着色は、「量依存性」があるといわれ、喫煙本数と喫煙経過年数が多いほど、着色は濃ゆく広範囲に広がっていきます。また、これらの歯肉着色は、一度着色しても、禁煙によって着色が減少し、5年間の禁煙で半減するケースもあります。

◆タバコによる歯周病の進行

タバコの煙のなかでも、歯周組織に対しては「ニコチン」の血管収縮作用による影響が大きいと言われています。喫煙者は歯周炎の特徴である歯肉からの出欠が少なく、局所的に骨喪失が進行し、歯周治療の反応も悪く、予後が非常によくありません。歯周病になっても治癒しづらく、喪失歯も多くなってしまいます。

◆健康な身体、お口の健康のために

禁煙によって、歯茎の症状の改善や、歯周病の改善にも繋がります。是非、一度歯科への受診をされて、健康な身体づくりのサポートをさせて頂けますと幸いです。

参考:デンタルハイジーン 第37巻11号