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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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ニュースレター Vol.78 今月の特集

こんにちは。スポーツ大会や文化祭など秋のイベントが一通り終わり、ホッと一息ついた頃ではないでしょうか??これまでの疲れを取り、ぐっすり睡眠をとりたいですね。今月はそこに注目した情報を集めました♪さこだ歯科でも皆様のお口の健康から質の良い睡眠に繋がるようお力添えできれば幸いです。今月も宜しくお願い致します。

実は自分もしているかも?寝ている間の歯ぎしり

「歯ぎしりをしていますか?」と聞かれ、「いいえ」と答えるあなた、もしかしたら無意識に歯ぎしりしているかもしれませんよ。寝ている間は無意識なので何とも言えませんが、一緒にいる方、ご家族に一度聞いてみてはいかがでしょうか。歯ぎしりの原因は噛み合わせの悪さ、ストレス、睡眠の浅さなど様々です。では、実際に歯ぎしりしていると、どのような影響があるのでしょうか。

【歯ぎしりによる影響】

 寝ている間に起こっている口の動きは、起きている時と異なり噛む力の加減がうまく出来ないので、歯や歯茎、顎の関節に過度な力がかかってしまいます。実際にお口の中を観察すると、歯ぎしりによって歯がすり減った部分があるケースがあります。
 また、歯ぎしりによって虫歯が大きくなることもあるのです!!よく見かけるのが歯ぎしりによって治療済みの詰め物が少しずつ外れて中に虫歯ができる現象です。もっと噛み合わせが強いと歯の根が割れてしまうケースもあります(T_T)
 反対に子供にとっては、歯ぎしりが良い影響を与えることもあります♪子供は歯ぎしりをすることで噛み合わせを調整し、顎の骨に刺激を加えて成長を促す効果があります。

対策として、まずは原因を探ることが大切です。ストレスや悩みが原因ならそれを取り除くようにする、難しい時は専門医と一緒に問題解決をしましょう。
歯科医院でできる対策はマウスピース(ナイトガード)を作製し、夜間に使用することで歯のすり減りを防ぐことです!保険診療で出来ますので気兼ねなくお尋ねください♪

睡眠時の「いびき」は改善しよう!

 気持ちよさそうに見え始めた途端いびきをかき始めるといった方が周囲にいませんか?また、皆さんは、熟睡している時にいびきをかくと思っていませんか?実はいびきは病気の赤信号だと近年言われています。いびきをかくという方、その周りにいる方もぜひ参考にしていただき、かかりつけ医へ尋ねることをお勧めします!!

睡眠時無呼吸症候群とは…??

「睡眠時無呼吸症候群」聞いたことはあるのではないでしょうか。睡眠中に大きないびきをかくという症状が思い浮かぶでしょう。もちろん大きないびきもですが、十分に睡眠をとっているつもりにも関わらず日中に眠気を感じる、起きた時に体がだるく頭痛や歯が浮いた感じがする、睡眠中に呼吸が止まる・何度も目が覚めるなどの症状を総称して睡眠時無呼吸症候群と言います。
 原因は肥満だけではありません。顎が小さい方、舌が大きい方、気道を開こうとする筋肉の低下など様々です。もちろん肥満も大きな要因のひとつです。

他人事ではない、大事故の原因に

 自分は太っていないから、周りからいびきについて指摘されていないから、と言って他人事のように考えることはできません。なぜなら全人口の約2%が潜在患者と言われています。放置しておくと高血圧、脳循環障害、心臓循環障害、そして歯の噛み合わせ不正などに陥る可能性が高くなります。
 世界各国でも睡眠時無呼吸症候群が原因と考えられる大事故が発生しています。特に交通事故の発生頻度は健常者の7倍です!

治療法と歯科の関係

まず簡単にできる対策として、口呼吸ではなく「鼻呼吸」を意識することです。鼻で呼吸をすると空気の通り道が狭くなりません。一方で口呼吸をしていると、睡眠時に筋肉が弛緩しますので、空気の通り道がせまくなり、いびきをかいてしまいます。普段から鼻呼吸を意識してみましょう!また、睡眠時に横を向いて寝ることをお勧めします。仰向けですと、舌が沈んで気道がせまくなり、いびきをかきやすくなります。
 かかりつけ医に行く方法もひとつです。まずは睡眠外来で診てもらい、治療はマスクでの治療あるいは耳鼻科的、歯科的に治療を進めることがあります。
 歯科医院では、歯型に合わせたマウスピース(口腔内装置)を作製して就寝時に装着して経過を診ていきます。歯ぎしりと同じですね。
患者様それぞれの症状をお伺いして治療を進めていきますので、ご希望や気になる事がございましたらお気軽にご相談くださいね(^^)

参考:お口の健康ア・ラ・カルト 著/鴨井久一