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歯周病ってとっても怖い!!

鹿児島,歯医者,歯周病,歯肉炎,歯周炎,さこだ歯科 / 2023.01.12

こんにちは!
鹿児島県鹿児島市さこだ歯科 歯科医師の柿沼です。

年も明けてまた心機一転、新年の目標も立てて努力をしていこうと思います!

それでは今回は、歯周病と全身の事についてお話をしていこうと思います!
色んなところで聞きますし、何かと耳馴染みのある言葉になってきているのではと思いますが、歯周病ってとっても怖い病気なんです…!

まず歯周病の原因は歯医者さんでも聞いたことあると思いますが、プラークや歯垢と呼ばれるものです。
これらの正体は細菌の塊です。歯磨きが不十分な部分に付着するネバネバした黄白色の粘着物の事です。
この物質の中にはたくさんの菌が存在するのですが、これらが身体の中に侵入しようとし、身体は免疫によって菌を殺して侵入を抑えようとします。
歯周病のはじまりの歯肉炎と呼ばれるのはこの事で、歯肉からの出血・歯肉が赤く腫れたりなどの炎症の症状です。
そしてその出血をそのままにしておくと、歯垢は歯茎の中、歯周ポケットの中に潜り込み、組織を破壊して炎症を繰り返します。
歯周病とは口の中で常に炎症が起きている状態なのです。
そして炎症によって出てくる毒性の物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因になります。

例えば血糖値を下げるインスリンの働きを悪くしたり(糖尿病)、早産や低体重児出産などに関与したり、
肥満の原因や血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関わっています。
ちなみに脳梗塞に関しては歯周病の人はそうでない人に比べて2.8倍なりやすい、と言われています。

また食べ物を誤嚥する事によって、本来食道から胃に行くはずが、気管支から肺にたどり着くものもあります。
これが高齢者の死亡要因の大きな割合を占める誤嚥性肺炎の原因となっています。
そして歯周病菌のひとつP.g菌がもつ”ジンジパイン”という酵素は、アルツハイマー病を悪化させる可能性があるとも言われているのです。

こうした事から歯周病の予防・治療を行うことは重要で、しっかりと管理する事で全身の様々な病気のリスクを下げることができるのです!
ですので日々の歯磨き・口腔ケアを見直して、よろしければ定期的に歯医者さんに通って全身の健康につなげていきましょう!!

もしなにかその他ご不明な点、気になったことがあれば、お気軽におっしゃってくださいね!

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