Blog

虫歯の原因とリスク

2021.07.03

こんにちは!歯科衛生士の太田です。虫歯の原因とリスクについてお話していきます。

毎日歯磨きしてるのに・・・

「毎日歯磨きしてるのに、なぜ虫歯になるの?」と一度は思ったことがある方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、虫歯になりやすい人となりにくい人といるのは事実です。

まず食生活ですが、甘い物をダラダラと食べてしまうと虫歯になりやすくなります。虫歯菌は甘い物を好んで、お口の中に酸を産生し、歯を溶かしてしまうからです。

次に唾液です。唾液には食べかすなどを洗い流してくれる自浄作用や歯の表面を修復してくれる再石灰化作用、虫歯菌の原因になる酸を中和してくれる緩衝作用などいろいろな働きがあります。唾液の分泌が少なければ虫歯になるリスクも高まってくるのです。

歯並びの影響は?

歯磨きしている時に、歯並びが悪く磨きづらいと感じた方はいらっしゃいますか?

丁寧に歯磨きしているつもりでも、磨きづらい箇所も磨けていない場合もあります。長い期間磨き残しが同じところに残っていると歯石となってしまい、虫歯や歯周病のリスクも高まります。また、前歯が重ならず口唇を閉じるのが難しい噛み合わせの方もいらっしゃるかもしれません。その場合は口呼吸になり、お口の中が乾燥し虫歯のリスクも上がってきます。矯正して噛み合わせを治すことも重要ですが、虫歯のリスクを減らすこともできるのです。

お口の中の細菌は?

お口の中には400〜500種類、約1〜2億個の細菌が住んでいると言われています。良い菌や悪い菌どちらも生息しているのですが、悪い菌にはミュータンス菌などの虫歯菌や歯周病菌などがあります。みなさん、お口の中の細菌は唾液を通して間接的にでもうつることをご存知ですか?

例えば、赤ちゃんのお口の中には虫歯の原因になるミュータンス菌はいませんが、お父さんやお母さんが食べたスプーンで赤ちゃんに離乳食など与えてしまうと菌がうつってしまい、虫歯になりやすくなってしまうのです。赤ちゃんに感染させないような環境を作ることで虫歯になるリスクはかなり低くなります。

歯を磨くことは大変重要なのですが、普段の食生活を見直してみたり、原因菌について理解できたらと思います。これから感染予防をしていきましょう。

RELATED

関連記事

スタッフブログ記事一覧