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お口の老化とは

2022.05.05

皆さんこんにちは!歯科技工士の吉満です。

人間は歳をとるにつれ、体の様々な機能が衰えていきます。

今回はお口の機能に注目してお話をさせていただきたいと思います。

様々な変化

・歯周組織の変化

・歯の色が黄色く変色する

・歯がすり減って歯冠が短くなる

・歯と歯肉の境目がくさび状にすり減る

・歯肉が退縮し、歯が長く見える

顎の力変化

・固いものが食べづらくなる

(噛む力が若い頃の1/31/4に低下)

・口を大きく開けにくくなる

・口角びらん(口角にただれ、ひび割れが起きる)が起こりやすくなる

舌・口腔粘膜の状態変化

・唾液の分泌量が減る(口臭、ドライマウス、味覚障害の原因になる)

・自浄作用の低下(唾液の力で歯の表面、舌、粘膜についた汚れを洗い流す作用)

・歯肉炎を起こしやすくなる

→歯垢、歯石の付着が原因・入れ歯があたる刺激が原因

入れ歯があわなくなる

・使っているうちに入れ歯の歯がすり減っている

・歯肉の退縮により状態が変化している

 

高齢になると、きざみ食やとろみ食をたべる方も多く見られます。
きざみ食は歯の隙間や口腔内に食べカスが残りやすく、とろみ食は口腔内に長時間残りやすい特徴があり、
唾液の分泌が衰えているため洗い流すことがうまくできず、多くの食べカスが残ったままになってしまいます。

こういった原因により、むし歯や歯周病になるリスクが高まっていきます。

リスクを下げるためにも、歯磨きやうがいなどで器質的口腔ケア(口腔内を清潔に保つためのケア)を行い、
さらにお口のトレーニングや唾液腺マッサージなどで機能的口腔ケア(口の動きの維持や回復を目的としたケア)も行っていけたらいいですね。

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