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こんにちは、大人の歯!

鹿児島中央駅 歯科 / 2022.06.24

「未成年の歯肉炎」といえば小学校高学年から中学、高校生に起こりやすい「思春期性歯肉炎」をイメージされる方も多いかと思いますが、今回はもう少し小さいお子さん、6歳頃のお子さんの「歯肉炎」についてお話しさせていただきます。

6歳頃になってくると、乳歯とその生えかわりの永久歯に加えて、お口の奥に新しい永久歯(第一大臼歯・6歳臼歯)が生え始めてきます。

永久歯が生え始めてきた時に「痛い」と訴えるお子さんもいらっしゃいます。
その原因の一つとして考えられるのが今回お話しいたします「萌出性歯肉炎」です。

歯の萌出とは、歯がお口の中に出現する、生えてくることを言います。その時に、歯は周りの歯肉を押し上げて生えてきます。

そして、萌出性歯肉炎の原因は主に

◉生えてくる永久歯が周りの歯肉を押し上げて、反対側の歯などと押し上げた歯肉を噛んで、歯肉が腫れること。

◉永久歯が生えてくる途中で部分的に歯肉が永久歯を覆っているため、磨き残しの汚れ(歯垢)がつきやすく、汚れ(歯垢)に潜む細菌が炎症を引き起こしていること。

が挙げられます。

萌出性歯肉炎は、永久歯が生えてくる途中の段階での症状なので、永久歯が生え終わると症状の改善が期待できます。
しかし、腫れなどの症状を繰り返す場合や歯肉の痛みが強い場合は、永久歯が押し上げた歯肉に局所麻酔をして取り除くこともあります。

また、萌出性歯肉炎の予防のためにも歯磨きで汚れ(歯垢)を磨き残さないことも重要です。
お子さんお一人で磨き残しなく汚れを取り除くことは難しいので、大人の方が仕上げ磨きをされてください。

お子さんのう蝕(むし歯)や歯肉炎の予防のために、乳歯や歯肉の状態や、6歳臼歯をはじめとする永久歯が生え始めていないかなど、日頃からお子さんとお口の中を一緒にチェックして歯磨き、仕上げ磨きをされてみてください。

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