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すべての病はお口に通ず?

2023.01.14

あけましておめでとうございます。放射線技師の上村です。

今年はウサギ年ですね。ウサギといえばこんな話があります。

昔の僧侶は獣のお肉を食べることが禁じられていました。しかしお肉は美味しいので、どうにかして食べたい僧侶は考えました。

ウサギの耳は、耳ではなく羽だ。ウサギは鳥の仲間だ。鳥は獣ではないから僧侶も食べて大丈夫、と。

それからウサギは一匹ではなく一羽と数えるようになったのだとか。

この話はあくまで説の一つですが、今の時代これくらい柔軟(ズル賢いとも言う)だと生きやすいのかもな、と思う今日この頃なのでした。

 

話はかなり飛びますが、世の中には色々な病気があります。

例えば、脳の萎縮により物忘れが激しくなるアルツハイマー型認知症や、糖尿病、メタボ、脳梗塞などなど挙げだしたらキリがありません。

例としていくつか病気の名前を挙げましたが、一見すると共通点はあまりないように思えるかもしれませんね。

しかし実は、これら全て歯周病と関係がある可能性が高いと考えられているのです。

では、その関係性を知るためにもまずは歯周病がどうやって引き起こされるのか考えてみましょう。

 

歯周病菌という言葉があるように、歯周病は細菌によって引き起こされる病気です。

歯周病菌にもいくつか種類があるのですが、お口の中に歯周病菌が増えてくると、嫌気性細菌、つまり酸素を嫌う細菌の数が増えてきます。

お口の表面には嫌いな酸素が沢山あることに気づいた彼らは、なんとかして酸素のないところに移動しようとします。

そこで目をつけたのが歯茎の中です。菌が歯茎に入り込むことで炎症が起きます。これが歯周病の状態です。

さらにこの菌が血管を通して全身に運ばれることで、さまざまな疾患の一因になる可能性があります。

これは逆にいうと、歯周病を防ぐことができればそのほかの病気の予防にもなる可能性があるということです。

歯周病も他の病気も、結局は同じ体の中で起こる現象です。違うように見えて元は繋がっているというのも分かる気はします。

今年一年も健康に生活できるよう、お口のケアから始めてみるのも良いかもしれません。

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