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歯磨きの圧について

オーバーブラッシング / オーバーブラッシングケア / 歯磨きの圧 / 2022.08.08

こんにちは。歯科衛生士の田原です。

突然ですが、みなさんは、歯磨きの圧について指導されたことありますか~?

歯磨きの、「磨く」という言葉から、ゴシゴシこすって汚れを落とすというイメージがありますよね。

歯磨きをする時は、「磨かないと」という意識で歯磨きをされている方も多いと思います。

よく歯医者に来られる患者様で、歯磨きはすごくお上手で磨き残しやプラークが付いてない、けれど歯茎に傷がついている、、歯茎が大きく下がってしまっている、、

という方をみかけます。

その方の歯磨きを実際にチェックしたところ、やはり歯磨きの圧が強かったり大きくストロークしていたり、硬めのブラシを選んでいたり、毛の短いブラシを選んでいたりしたことがありました。
そんな患者様に聞いてみると、「こうしないとスッキリ磨いてる気持ちにならない、ツルツルした感覚を得たくて、、、もう癖になっちゃって・・」なんて言葉をよく聞きます。

歯茎は皮膚ですから、ゴシゴシ歯茎までこすってしまうのは良くないです。

「そんなことは、分かってるよ・・」と思うかもしれませんが、歯茎はすごくデリケートなので、やっぱり歯磨きの圧には気を付けて頂きたい・・。

私の切実な思いです。

 

その強く磨きすぎた歯茎、もしかすると無くなってしまうかもしれません。

 

さて、ここで、歯磨きの圧でお悩みの方に私のおすすめの歯ブラシを用意しました。

その名も、「オーバーブラッシングケア」です。

ある程度の圧まで来るとカチッと音で知らせてくれるタイプの歯ブラシです。
実際に気になったので私も使ってみました。

どのくらいでカチッとなるのかどうか調べてみました。

正しい歯ブラシの持ち方は、鉛筆握りです。

さらに、通常のブラッシング圧は、150g~200gくらいと言われています。

 

持つ位置を調べてみました。

みなさん歯ブラシ持つときは特別意識されていないと思いますが、歯ブラシの柄のどの辺をもちますか~?

 

遠目にもちますか?

それとも近目に持ちますか?

 

私の力加減などによってこの実験には差があると思いますが、歯ブラシの持つ位置によってこのようなグラム(g)の違いがありました。

歯ブラシを近くで持った場合は240~250g前後で出たのに対し、歯ブラシの柄の中間地点を持った場合は、200~220g前後、反対に遠く持った場合は、230g前後とでました。

計測している間は、g数が目まぐるしく数値が変わるので一番高い数値の写真を撮ることはできませんでしたが、私が押し当てた中でカチッとなったg数はこのようになりました。

やはり正しい位置は、真ん中で持つべきであるということが納得できました。

 

次に持ち方についてです。

先ほど、鉛筆握りが正しい持ち方だとお伝えしました。

これは、主に過剰なブラッシング圧がかからないようにするためだと言われています。

試しに、グーで握ってみたバージョンもg数を計測してみました。

230~250gあたりの数値が出ました。鉛筆握りより、高めの数値ですね!

このことからも、一番ベストな持ち方は、鉛筆握りで、歯ブラシの柄の中間地点を持つと良いということが分かりました。

しかし、計量器に当てた圧と、実際の歯に当たってる圧が、実際には同じであることの証明はできず、正しい結果ではないと思いますが、この実験で、一つの指標になったと思います。

とはいっても、ベストな持ち方で、220gでカチッとなりました。

適切なブラッシング圧は、150~200g前後なので、これを使う際は、カチッとなる前に歯磨きするようにしてくださいね・・!

ゴシゴシ磨くというイメージを捨て、どこを磨くか、プラークをどのように落とすか、が一番大事です!

自分の歯並びに合った歯磨き方法で磨けるように、さこだ歯科は皆さんの健康を支えていきます。ぜひ歯医者にお越しください。

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