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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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子どもの歯を乳歯、大人の歯を永久歯と呼びますが違いはなんでしょうか。

歯が生えるとその下で5年~7年ほどかけて永久歯が成長します。永久歯の成長に個人差はありますが成長すると乳歯の根元が徐々に溶かされ抜け落ちて生え変わっていくのです。

歯はエナメル質と象牙質、神経からなりますが永久歯に比べて乳歯はエナメル質、象牙質ともに量が少なく2分の1以下です。柔らかいのが特徴で歯磨き粉の成分はもちろん、口から入る色んな物質を吸収しやすいのです。
特に、乳歯時期はエナメル質が不完全で虫歯になりやすいうえ、できてしまった虫歯は進行が早いです。いろんなものを食べ始める2歳~3歳ごろは特に注意が必要な時期になります。今まで気を付けていたのに3歳児検診で虫歯を指摘されたという方も非常に多く見られます。
虫歯になる手間の「虫歯予防」のケアを各家庭でしっかり行うことが将来の歯の健康状態に差をつけます。
甘いお菓子やジュースを小さい頃からよく食べたり飲んだりしている子どもは、いくら歯磨きをしていても虫歯の発症年齢が早い傾向があるようです。

大人と子供の歯磨き粉でまず1番分かりやすい違いは味です。
子ども用・・子どもが好みそうな甘めの味(イチゴ・オレンジ・フルーツミックス・ソーダなど)
大人用・・磨き終わって爽やかさが残るようなすっきりとした味(ミント・ハッカ系の清涼感のある味)
子供から大人へ成長していく中で味覚の好みはどんどん変わっていきますので、多くの歯磨き粉メーカーが子ども用には多くの子供が大好きな甘くておいしい味を、大人用には使用後に口の中がすっきりとするミント系の味を採用しています。
次の違いが歯磨き粉を使用する目的と配合成分の違いです。

子供用歯磨き粉の目的と特徴
主に歯磨きの習慣づけと口の中を清潔に保ち虫歯を予防することを目的としています。

歯質強化のフッ素やキシリトール、BLIS M18など、子供の歯を虫歯菌から守るため成分が充実しています。
子供用歯磨き粉は、エナメル質が不完全で虫歯になり乳歯の虫歯予防に重点を置いたものが多く、子供が好みの甘い味になっているという特徴があります。
また、未完全な歯の表面を傷つけないよう研磨剤が含まれていないか微量の商品が多い傾向にあります。