Tips

豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
スタッフブログは移転しました。→新スタッフブログ

みなさんこんにちは(*´∇`*)
今日は顎関節症とマウスピース治療についてです。

顎関節症とは…
不定愁訴のひとつとしてあげられることの多い顎関節症ですが、
顎の筋肉の疼痛、顎の関節音、および顎関節の機能障害の主要3症候を含め以下のような症状とともに複合的に発現します。

顎関節を動かすと「コキッ」「ゴリゴリ」「カクン」などの異音がある
口を大きく開けた時に痛みがある
一時的に口を閉じることができなくなることがある(ロッキング現象)
顔面の痛みや顔面筋肉の疲労感がある
耳に痛みを感じたり、耳鳴りがする時がある
偏頭痛や目の疲れ
首や肩、背中の痛みや肩こり、腰痛など全身におよぶ痛み

スプリント(マウスピース)治療
就寝中の歯軋りや食いしばりは精神的なストレスや咬み合わせ異常などの口腔環境のストレスから起こりますが、歯や顎に加わる力は食事の時の2倍にもなる大きな負担です。
スプリント療法は就寝中にマウスピースを装着することで、顎関節の変化を起こして歯軋りや食いしばりを改善したり、歯軋りや食いしばりの負担を分散・軽減することで顎関節症の症状を軽減する治療です。
マウスピースは顎関節症の症状や改善目的に合わせて必要な時にその都度製作します。
治療目的によって異なる多様なマウスピース
■ 前歯接触型スプリント
前歯のみが接触するマウスピースです。
開口反射が誘発させ、口を開く筋肉の活性化と口を閉じる筋肉の緊張を緩和する効果が期待できます。
■ 全歯列接触型スプリント(スタビリゼイションスプリント)
上下の全歯列を均等に接触させるためのマウスピースです。
咬合接触の異常や咬み合せ異常の問題をマウスピースが吸収することで、一部の歯の過度な接触がなくなり下顎の安定が得られます。神経筋機構が円滑になるため咀嚼筋などの筋肉の緊張が解け、顎関節症の症状を緩和します。
■ 前方整位型スプリント
上顎または下顎の全歯列に装着するマウスピースです。
関節円板が前方に転移し、顎関節に異音がある場合に症状の緩和を目的に装着します。
■ ピボット型スプリント
奥歯のみが接触(咬み合う)する上顎またじゃ下顎の全歯列に装着するマウスピースです。
顎関節の疼痛による開口障害を改善する場合などに装着します。