videofluorography

VF検査診療案内

「摂食・嚥下」の検査に用いるVF検査に関してご説明します。


摂食・嚥下の治療を行なっています

篤志会の歯科医院(さこだ歯科、さこだ歯科ケアクリニック、キラメキテラス歯科)で行なっているのは歯の治療だけではありません。

お口の機能は様々ですが、やはり一番に思いつくのは食べることではないでしょうか。

食べるというのは食べ物を口に入れて、噛んで、飲み込む、この一連の流れのことを言いますが、これを専門的に「摂食・嚥下」と言います。

篤志会の歯科医院(さこだ歯科、さこだ歯科ケアクリニック、キラメキテラス歯科)では「摂食・嚥下」の治療を行なっています。

VF(swallowing videofluorography)検査

VF(swallowing videofluorography)検査をご存知でしょうか。これは「嚥下」つまり飲み込みの検査の一つで、X線を用いた検査です。

この検査により食べている時の喉の動きをリアルタイムで見ることができ、誤嚥があるかどうか、舌や喉の動きに異常がないかなどを調べることができます。

VF検査で嚥下を確認したX線写真

検査中の写真です。右の写真の喉のところに黒く写っているのが造影剤入りの水です。このように飲み込んでいるところをリアルタイムで確認することができます。

この写真では正常な嚥下が行われており、水が全て食道を通過しています。食べ物がその手前の通路気道に流れてしまうと誤嚥となります。

VF検査はX線を用いた検査なので歯科用のレントゲン装置とは違った検査用のレントゲン装置が必要です。一般の歯科医院でVF検査を行えるのは非常に珍しく、全国的にもほとんどありません

当院で用いている装置はCアーム型透視装置と呼ばれるレントゲン装置でアーム部分が自由に動くため、色々な角度、方向からの撮影ができます。

患者様も動かずに検査できるため検査の負担も少なく行うことができます。

Cアーム型透視装置と呼ばれるレントゲン装置

もちろん検査を行うだけではありません。検査を行うことで飲み込みのどの部分に問題があるかを確認したら、次は食事指導や訓練を行います。

食事指導では現在食べている食事の誤嚥のリスクがないか、水分にとろみ材は必要か、また食事の栄養は足りているかなどを検査結果に基づいてお話させていただきます。

訓練に関しては嚥下機能の維持、向上のためにどういったトレーニングが必要でどのくらいの頻度で行うかなどを決定し、行なっていきます。訓練の内容は自宅でも行えるような簡単なものなので歯科医院で行うだけでなく、訓練メニューをお渡しして自宅でも行なっていただくことになります。

訓練の効果が出ているかどうか定期的にVF検査を行うことも必要な場合もあります。

また、VF検査はとても有用な検査ですが、検査のリスクも存在します。

被曝

X線を使用した検査ですので少なからず放射線による被曝が起こります。当院では被曝量は極力少なくなるよう配慮して検査を行います。

検査時間を短くするために、基本的には決まった食材をこちらで用意し検査内容をシンプルにしています。

誤嚥

食材を用いた検査ですので誤嚥を起こす危険があります。誤嚥の量は最小限にとどめ、誤嚥しても肺や気管支に影響の少ない造影剤を使用します。

また、誤嚥をした際は吸引機により吸引を行います。稀なことではありますが誤嚥性肺炎のリスクもある検査です。

造影剤

VF検査では胃の検診などに用いられる、バリウムを使用して実施します。胃の検診で使われているものより濃度は低いですが、胃の検診などと同様に極めて稀ですが造影剤にアレルギーを起こす恐れがあります。

造影剤にアレルギーがある方はお申し出下さい。またバリウムにより一時的に便秘になることもあります。

「食べる」ために全力でサポートします!

こういったリスクを上回って検査が必要な場合にのみVF検査を実施しますので、飲み込みに関して気になることがあればお気軽にご来院ください。最近むせるようになった、飲み込みに時間がかかるようになったなどの症状は嚥下障害かもしれません。

特に高齢の方は嚥下障害から誤嚥性肺炎につながりやすく、食べにくさ、飲み込みにくさは栄養不足につながりやすく、要介護の状態に陥る入り口でもあります。

まずは相談からでも大丈夫です。さこだ歯科で「食べる」を一度見直してみませんか?篤志会の歯科医院(さこだ歯科、さこだ歯科ケアクリニック、キラメキテラス歯科)は皆様が「食べる」ために全力でサポートします!